♣ ほくろ・いぼとは
ほくろ(黒子)
ほくろのタイプにもいくつかあり、平坦なタイプと、隆起したタイプのものがあります。大きさも様々な大きさがあります。最初は小さくても、ゆっくりと大きくなり、長い年月で大きく、隆起してくるタイプも良く見受けられます。ほとんどが良性のものですが、まれに悪性のタイプもありますので、ご心配な方は当院でも検査可能ですのでご相談ください。悪性の特徴としては、数か月で急激に大きくなるや、ちょっとした刺激で出血してしまう、ほくろの辺縁がにじみ出るような所見があるなどの方は一度検査をお勧めします。
イボ
通常イボといわれるものにも、ウイルス性によるイボ(尋常性疣贅)と加齢によるイボ(脂漏性角化症)の大きく2つのタイプに分かれます。一つめの尋常性疣贅は、ウイルス性によるもので、小児からお年寄りまで幅広い年齢層で認められ、表面がガサガサして、隆起しているのが特徴的です。2つめの脂漏性角化症は、加齢によることが原因で、皮膚の角化層が肥厚してシミのように見えてくるのが特徴的です。
ほくろ、イボとも当院では治療可能ですので、ご心配な方はご相談ください。
♣ 日常生活での注意点
ほくろに関しては、非常にまれですが、悪性化の可能性が少なからずありますので、以下の点にお気づきの方は一度ご相談ください。
- 数か月で急激に大きくなる
- ちょっとした刺激で出血してしまう
- ほくろの辺縁が不鮮明で、にじみ出るように広がっている
以上のようなことがある方で、ご心配な方へ一度検査をお勧めします。
イボに関しては、もともと皆が生まれながらにもっているウイルスなためだれにでもできる可能性があります。ただし、免疫力の弱い方へは移る可能性がありますので、病気療養中の方への接触はできるだけ控えることをお勧めします。
♣ ほくろ・いぼ治療の種類とは
ほくろ治療
- 切除(保険適応)
ほくろを楕円形に切除し、縫合する手術方法です。ほくろの場所、大きさにより、切除可能かどうかを診察の上判断いたします。また、形成外科専門医としての経験から、切除法に関しては、できるだけ傷跡が目立たない方法を検討した上でしておりますのでご安心ください。 - レーザー治療(自費診療)
直径5mm以下のほくろは一般的に、切除よりもレーザーでの切除のほうが傷跡が目立たないといわれております。切除かレーザーかの判断は、形成外科専門医の経験から判断しますので、一度ご相談ください。
大きさ、部位によっては5mm以下でも、切除の方が最終的な傷跡がきれいになることもあります。
イボ治療
- 液体窒素(保険適応)
液体窒素をあてることにより、イボを冷凍凝固させてしまう治療で、以前より行われている治療法です。処置の時に、軽度の痛みを伴いますが、繰り返し行うことによりイボが脱落して取れてきます。
治療間隔は1~2週間間隔での治療を数回必要とします。 - 内服(保険適応)
多発するケースは内服治療を追加する場合があります。少なくとも数週間内服しないと効果が出にくいため、継続した内服をおすすめします。
内服治療が必要かどうかの判断も、診察の上判断させていただきます。 - レーザー治療(自費診療)
CO2レーザーにより、焼いてしまう治療です。1度の治療で済むケースが多く、非常に有効的な治療です。
治療は自費診療となります。傷跡も目立ちにくくお勧めの治療です。ただし、個数や大きさによりレーザーが難しい場合がありますのでご相談ください。基本的に大人の方が適応となります。
♣ ほくろ・いぼ治療の流れとは
ほくろ治療
- 切除(保険適応)
局所麻酔の注射をして、楕円形に皮膚を切除しほくろを切除します。局所麻酔の注射時に痛みを伴いますが、当院では細い注射針を用いておりますので、極力痛みの少ないようにしております。
切除後は、きれいに傷を縫合し終了となります。
手術後は翌日の受診と、1週間後の抜糸、3週間前後での受診フォローを指導しております。
抜糸後も形成外科専門医として、少しでも傷を目立たなくするために、テーピングの指導もおこなっております。 - レーザー治療(自費診療)
局所麻酔をしてから行います。ほくろの黒い部分をレーザーで切除し、くり抜いた感じで終了します。
傷は1週間から2週間でかさぶたになり、かさぶたが取れるまで軟膏塗布を指導しております。かさぷたが取れたら、テーピングを約1.5か月から2か月ほどしていただき、できるだけ傷が目立ちにくくするようにしております。
イボ治療
- 液体窒素(保険適応)
綿棒を液体窒素に浸したものを、イボ部分に当てて冷凍凝固する治療法です。多少の痛みを伴いますが、数回治療を繰り返すことにより改善を認めてきますので、1から2週間間隔での通院を指導しております。 - レーザー治療(自費診療)
CO2局所麻酔をしてから行います。イボは深い部分から出てくることが多いので、くり抜く部分も深めに削ることになります。その後かさぶたにり、最終的にかさぶたが取れるまでには、約2週間ほどかかりますが、その期間は軟膏塗布を指導しております。
♣ ほくろ・いぼ治療の注意点
特に大きな注意点はありませんが、いずれの治療法も傷あとは多少残存しますが、3~6か月の経過で目立ちにくくなります。また、傷跡の程度は個人の体質的な部分が関係することが多く、人によってはケロイド状に残りやすい人もいますので、そのような方は無理に切除、レーザー治療をすることはお勧めしません。
♣ よくあるご質問
イボ治療の液体窒素では、1から2週間間隔で数回治療が必要です。イボのレーザー治療では、基本1回で切除可能ですが、数回治療が必要になることもあります。
♣ 料金
- 美容外科
- 形成外科