
「毛が気になって集中できない」――思春期のお子さんからの相談にどう向き合うか
体育や部活動のときに腕や脚の毛が気になり、自宅でカミソリを使ったら赤みが出てしまった――こうしたご相談は珍しくありません。成長途中の肌にレーザーを当ててよいのか、痛みに耐えられるのか、迷う保護者のかたも多いでしょう。この記事では、思春期特有の肌と毛周期の考え方、刺激をやわらげるための照射の工夫、部活動と両立させる通院計画の立て方までを整理しました。判断材料をそろえたうえで相談に進むことが、納得のいく選択につながります。
この記事の要点まとめ
- 思春期の肌や毛周期の特徴に配慮し、成長段階に合わせて無理のない通院計画を検討できます。
- 医療機関では医師の管理のもと、肌質に合わせた照射設定や肌トラブル時の診察対応が受けられます。
- 部活動などによる日焼けの度合いを診察で確認し、季節や予定に応じたスケジュール調整が可能です。
- 思春期の肌質と毛周期の特徴|医療脱毛を検討するタイミング
- 成長期の肌への刺激を抑える照射の工夫と医療機関の対応体制
- 部活動の日焼けと両立させる通院スケジュールの立て方
- エステサロンとの違いと医療機関選びで確認したいポイント
- よくある質問
- 参考文献
- 監修
思春期の肌質と毛周期の特徴|医療脱毛を検討するタイミング

思春期は身長が伸び、体つきが変わり、皮脂の分泌量も大きく動く時期です。ホルモンバランスの変化が全身に及ぶため、毛の太さや濃さ、生えるスピードも一定になりにくい傾向があります。厚生労働省の健康情報ポータルでも、思春期は心身の変化が大きい時期として位置づけられています1。
この時期の皮膚は、大人と比べて角層のバリア機能が整いきっていないことがあり、カミソリなどの物理的な刺激が加わると赤みやザラつきが長引く場合もあります。毎日のように自己処理を続けている状態は、肌にとって負担が積み重なりやすい状況といえるでしょう。
毛周期とホルモンバランスが照射効果に与える影響
毛は「成長期・退行期・休止期」というサイクルを繰り返しており、レーザーが反応しやすいのは主に成長期の毛とされています。1回の照射で対応できるのは、その時点で成長期にある一部の毛に限られます。だからこそ医療脱毛は一定の間隔をあけ、複数回に分けて行う設計になっています。
思春期はホルモン分泌が安定しきっていないぶん、毛周期の巡り方に個人差が出やすく、部位によっても差が生じます。腕や脚は計画を立てやすい一方、体幹やデリケートゾーンは変化を見ながら間隔を調整していく形になります。カウンセリングでは、現在の毛の状態と部位ごとの特徴を医師が確認したうえで、無理のない回数の目安をお伝えしています。
成長に伴い毛が生え直す可能性についての考え方
保護者のかたからよくいただくのが、「今照射しても、成長したらまた生えてくるのでは」というご質問です。結論からいえば、成長に伴って新たに毛が発達してくる可能性は否定できません。第二次性徴の途中では、これまで産毛だった部分が徐々に太くなることもあるためです12。
ただ、これは施術そのものへの評価とは別の話です。今まさに気になっている毛への対応と、数年後の変化への対応を切り分けて考え、必要に応じて時期をおいて追加照射を検討する、という段階的な進め方が現実的といえます。「一度で終わらせる」より「成長に合わせて付き合っていく」という視点をご家族で共有しておくと、通院の見通しが立てやすくなります。
成長期の肌への刺激を抑える照射の工夫と医療機関の対応体制

「痛みが強くて続けられないのでは」という不安は、思春期のお子さんご本人からもよく聞かれます。痛みの感じ方には大きな個人差があり、部位・毛の太さ・その日の肌の状態によっても変わります。医療機関では、テスト照射で反応を確かめながら出力を調整し、様子を見て少しずつ設定を見直していく進め方が可能です。
脱毛レーザーには、高い出力を短時間で照射する熱破壊式と、低めの出力を重ねて照射する蓄熱式があり、刺激の感じ方が異なります。当院ではSPLENDOR XやLight Sheer DUETなど複数の医療脱毛機器を備えており、冷却機能や照射面の工夫によって、施術中のをや感覚をやわらげる配慮も行っています。
肌トラブル発生時の医師による診察・処置の流れ
照射後には、一時的な赤みやほてり、毛穴まわりのブツブツ(毛嚢炎)などが生じることがあります。多くは数日のうちに落ち着いていく範囲のものとされていますが、こうした変化が出たときに医師がその場で診察し、必要に応じて外用薬の処方などの医学的な対応を行える点は、医療機関で施術を受ける意味のひとつです1。
アトピー性皮膚炎などの既往がある場合、皮膚科で処方された塗り薬を使用中の場合は、初回カウンセリングの時点で必ずお伝えください。使用中の薬剤によっては、照射前に一定期間の調整をご案内することがあります2。
当院では、患者さん一人ひとりの肌質や毛質に合わせた医療脱毛を行っており、初めて脱毛を受けるかたにも丁寧なカウンセリングを行うことを大切にしています。中学生・高校生の脱毛についてもご相談を承っています。
部活動の日焼けと両立させる通院スケジュールの立て方
運動部に所属しているお子さんの場合、現実的な検討課題になるのが日焼けとの兼ね合いです。脱毛レーザーは毛のメラニンに反応する仕組みのため、肌自体が濃く日焼けしている状態では、皮膚への熱の影響が出やすくなります。日焼けの程度によっては照射を見送り、肌の色が落ち着くまで期間をおくご案内をすることもあります。
とはいえ、「屋外の部活をしていると受けられない」という意味ではありません。**紫外線対策を日常に組み込み、照射の時期を選ぶことで、部活動と並行して通院しているお子さんも多くいらっしゃいます。
季節や大会時期を考慮した予約の組み方
医療脱毛は、部位によっておおむね1〜3か月程度の間隔をあけて照射を重ねていくのが一般的です。
- 秋から冬にかけて:屋外練習が減り、日焼けの影響も落ち着きやすい時期。腕や脚の照射を進めやすいタイミングです
- 春先:新学期・新入部の時期。夏を見据えて回数を重ねておくと、露出の増える季節に備えやすくなります
- 夏場:屋外練習が多い場合は、肌の状態を診察で確認しながら部位や出力を調整して進めます
- 大会・合宿の直前:照射後は一時的に赤みが出ることもあるため、大きな行事とは日程を離しておくと落ち着いて臨めます
当院はJR中庄駅から徒歩圏内にあり、1,500台分の無料駐車場を備えています。土曜・日曜も診療を行っているため、平日はお仕事や学校で時間が取りにくいご家庭でも予定を組みやすい環境です。予約は専用アプリから空き状況を確認できるので、部活の予定表と見合わせながら調整していただけます。
エステサロンとの違いと医療機関選びで確認したいポイント
お子さんの脱毛先を考えるとき、エステサロンと医療機関のどちらにするかで迷うかたは多いものです。両者の大きな違いは、医療行為として医師の管理下で行われるかどうかにあります。医療機関では医師が診察を行い、皮膚の状態を確認したうえで施術方針を決めます。万が一、赤みや毛嚢炎などが生じた場合も、その場で診察・処方といった医学的対応につなげられます12。
さらに医療機関では医師や看護師といった有資格者が施術に関わるため、既往歴や内服薬、アレルギーの有無といった医学的な背景を踏まえた判断が可能です。思春期のお子さんは、ニキビの治療中であったり、季節によって肌の乾燥が強まったりと、状態が一定でないことも少なくありません。そうした変化を継続的に見ながら計画を調整できる点は、成長期に通ううえで意味のある要素といえます。
当院では8名の医師が在籍し、互いに連携しながら診療を行っています。医療脱毛だけでなく、ニキビや肌荒れといった皮膚のお悩みにも保険診療から幅広く対応できる体制があり、肌の状態を整えながら脱毛を進めたい場合には、ポテンツァやHydrafacialなどの肌ケアメニューについてご説明することもあります。
カウンセリングで保護者が確認しておきたい質問例
初回相談は、疑問をまとめて解消する機会です。次のような点を書き出して持参されると、話が具体的に進みます。
- 使用する機器の種類と、痛みへの配慮としてどんな方法があるか
- 照射間隔と通院回数のおおよその目安
- 照射後に赤みなどが出た場合の受診までの流れ
- 保護者の同伴や同意書が必要な範囲、料金の総額と追加費用の有無
お子さんご本人が納得しているかどうかも大切な視点です。保護者が決めてしまうのではなく、ご本人の希望とペースを軸に、医師を交えた三者で方針を確認していく進め方をご提案しています。気になることがあれば、まずはカウンセリングでお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q1. 中学生の子どもでも医療脱毛を受けることはできますか?
A. 年齢のみで一律に判断するのではなく、毛の状況、ご本人の意思を医師が確認したうえで検討します。当院では中学生・高校生のご相談も承っています。未成年のかたは、保護者のかたの同意と、初回カウンセリングへの同伴をお願いしています。
Q2. 思春期にホルモンバランスが変化しても、照射した部位の毛が再び生えてくることはありますか?
A. 成長に伴って新たに毛が発達してくる可能性は否定できません。第二次性徴の過程では、産毛だった部分が太くなることもあります。そのため、成長段階の変化を見ながら、必要に応じて時期をおいて追加照射を検討する進め方をご案内しています。
Q3. 部活動で日焼けした肌でも施術を受けることはできますか?
A. 日焼けの程度によります。肌の色が濃くなっている状態では皮膚への熱の影響が出やすいため、診察のうえで期間をおくご案内をする場合があります。日焼け止めやアームカバーなどの対策と、照射時期の調整を組み合わせることで、部活動と並行して通われているかたもいらっしゃいます。
Q4. 刺激に敏感な子どもでも無理なく通院を続けられますか?
A. 痛みの感じ方には個人差があります。テスト照射で反応を確かめ、出力や機器を調整しながら進めることが可能です。範囲を分けて休憩を挟む、取り組みやすい部位から始めるなど、ご本人のペースに合わせた方法をご相談いただけます。
Q5. 施術後に肌トラブルが起きた場合、どのように対応してもらえますか?
A. まずご連絡のうえ受診いただき、医師が皮膚の状態を直接確認します。経過を観察するか処置を行うかを判断し、必要に応じて外用薬の処方などを行います。あわせて、次回の照射時期や出力設定の見直しについてもご説明します。
Q6. 何歳頃から、どのくらいの通院回数を目安に考えればよいですか?
A. 開始時期は成長段階や毛の状態によって異なるため、一律の基準はありません。通院間隔は部位によりおおむね1〜3か月程度をあけて重ねていくのが一般的で、必要な回数も毛質や部位で幅があります。診察のうえで、個別に見通しをお伝えしています。
参考文献
1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/
2. 厚生労働省(政策・健康情報の入口) https://www.mhlw.go.jp/
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本医学脱毛学会
アラガン社認定医
ミラドライ認定医
ウルセラ認定医
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