ワキの黒ずみや色素沈着があっても医療脱毛は受けられる?照射の判断基準|倉敷で医療脱毛なら、ながしま形成外科クリニック|形成外科専門医

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ワキの黒ずみや色素沈着があっても医療脱毛は受けられる?照射の判断基準

ワキの黒ずみや色素沈着があっても医療脱毛は受けられる?照射の判断基準

ワキの黒ずみと医療脱毛の判断基準


ワキに黒ずみや色素沈着があっても、それだけで医療脱毛が受けられなくなるわけではありません。色の濃さや広がり、その日の赤みや傷があるかを医師や看護師が診て、照射できるか、どんな条件にするかを決めます。


以前からの茶色い色素沈着と、毛を剃ったあとのヒリつきでは、診察で見るところがちがいます。この記事では、肌のメラニンにレーザーが反応するしくみや出力の決め方、機器の役わり、脱毛と色素沈着のケアのちがいをまとめます。受診の前の自己処理で気をつけたいことまで、診察で相談するときの基本を紹介します。


この記事の要点まとめ


  • ワキの黒ずみがあっても、色や広がり、肌の状態を診て照射の可否や出力を判断します。
  • 赤みや傷、ヒリつきがある場合は、炎症が落ち着くまで照射を見合わせることがあります。
  • 脱毛で毛の影が目立ちにくくなる場合はありますが、色素沈着のケアとは目的が異なります。自己処理は肌への刺激を抑えましょう。


ワキに黒ずみがあると医療脱毛は断られる?医師が照射を判断する順番

ワキに黒ずみがあると医療脱毛は断られる?医師が照射を判断する順番

医療脱毛の照射ができるかどうかは、黒ずみの有無や機器の種類だけで決まるのではなく、まずその日の肌の状態を診て、毛質・毛量・部位を踏まえて照射条件を決める順番で判断します。


照射条件は肌質・毛質・毛量・部位を見て、その都度医師か看護師が決める


医療脱毛では、黒ずみがあるかどうか、あるいは特定の機器があるかどうかだけで先に結論を出すことはありません。診察で肌の色調や乾燥の程度、毛の太さや密度など複数の条件を確認したうえで、その日の照射方針を組み立てます。


当院では、日本形成外科学会が認めた形成外科専門医が管理を行い、毛の質や肌の質、毛の量や部位を見て照射の条件を決めています。施術のたびに看護師が設定の数値を指示しているのは、季節や自己処理のしかたで、その日の肌のようすが変わることがあるためです。前回と同じ設定をそのままくり返すのではなく、毎回の肌に合わせて出力を調整します。


レーザーが毛だけでなく皮膚のメラニンにも反応する理由


医療脱毛で用いられる熱破壊式レーザーは、黒い色素であるメラニン(肌や毛の色をつくる色素)に反応して熱を生じさせ、毛を作る組織に働きかける仕組みです。しかし、レーザーの光は毛のメラニンだけでなく、皮膚側にあるメラニンにも反応します。


ワキの黒ずみが濃い部分では、毛だけでなく皮膚にも熱が伝わりやすく、赤みなどの肌トラブルにつながることがあります。肌の色が濃い部分ほど皮膚側にも熱が加わりやすいため、照射の条件はその日の肌の色に合わせて考える必要があります。だからこそ、肌の色調に応じた出力調整や照射見合わせの判断が求められます。


肌が弱い場合も、部位ごとの状態を診て施術を検討する


肌荒れや色素沈着があると、医療脱毛の相談自体をためらってしまうことがあります。しかし、そうした肌の状態だけで医療脱毛の選択肢がすべてなくなるわけではありません。


当院では、肌が弱い患者さんに対しても、肌の状態を見ながら部位ごとに慎重に施術を進めています。また、ニキビ肌の患者さんへの脱毛にも対応しています。ただし、ワキの色素沈着や炎症の程度によっては当日の照射を見合わせることもあるため、まずは診察で肌の状態を確認します。お肌の状態に不安があるかたも、一度ご相談ください。


ポイント

黒ずみがあるかどうかだけで決めるのではなく、レーザーの強さや照射できるかどうかを決めます。


以前からの色素沈着と剃毛後の赤みでは、照射の判断は変わる?


以前から続いている茶色い色素沈着と、自己処理のすぐあとに出た赤みやヒリつきでは、診察で見るところがちがいます。炎症や傷がある日は、照射を見合わせることがあります。


肌の状態診察で確認する主な点照射判断の考え方
以前からの茶色い色素沈着色の濃さ、範囲、境界や左右差、皮膚の厚み色調に応じて出力の調整、照射範囲の変更、見合わせを検討する
剃毛後の赤み・傷・かゆみ赤みや熱感の有無、細かい擦り傷、毛穴の炎症炎症が落ち着くまで当日の照射を見合わせる

以前からある茶色い黒ずみは、色の濃さと広がりを診る


摩擦や過去の自己処理の積み重ねで生じた茶色い黒ずみについては、色の濃さや広がり、左右差、皮膚表面の質感などを診察で確認します。うっすらとしたくすみ程度なのか、全体的に濃い茶色になっているのかによって、熱の伝わり方が異なるためです。


色素の濃い肌に対するレーザー照射では、肌への負担に配慮した条件設定が議論されています1。診察の結果、出力を抑えて照射する、黒ずみが強い部分だけ照射範囲から外す、あるいは肌の状態が整うまで施術を見合わせるといった判断がとられます。


脇のカミソリ負けや剃り負けの赤みがある日は見合わせることがある


入浴時に急いでカミソリを使ったあとなど、ワキにカミソリ負けや剃り負けによる赤み、ヒリつき、小さな傷、毛嚢炎(毛穴の奥に細菌が入って起こる赤いブツブツ)が出ている日は注意が必要です。肌に炎症が起きている状態でレーザーを照射すると熱の刺激が重なり、肌トラブルが長引くおそれがあります。


炎症のあとに残る茶色いシミ(炎症後色素沈着)は、どの肌の色の人にも起こりますが、肌の色が濃い人ほど出やすいとされています2。一度できると長く続きやすく、治すのにも手間がかかりやすいものです2。そのため、赤みや傷がある日は無理に照射せず、炎症が落ち着いてから施術を行う判断になります。


診察で伝えたい症状と、当日確認しておきたいこと


ご自身では「昔からの黒ずみ」と「一時的な赤み」を見分けられなくても、診察時に普段の様子を医師へ伝えることで適切な判断につながります。受診の際は、次の項目を整理しておくとスムーズです。


  • 黒ずみやブツブツに気づいた時期
  • 自己処理の方法(カミソリ・毛抜きなど)と頻度
  • 剃ったあとの赤みやヒリつき、かゆみの有無
  • 制汗剤やデオドラント製品でかぶれた経験
  • 現在使用している塗り薬(ステロイド外用薬など)や保湿剤

なお、医療脱毛は保険が使えない自由診療で、当院の脱毛の料金は公式サイトの料金ページに載せています。その日の照射を見合わせたときの扱いや、追加の処置にかかる費用は、受診のときにおたずねください。気になる症状があれば、診察時にお聞かせください。


医療脱毛の機器がそろっていれば、どんな肌でも施術できる?


脱毛の機器の種類やはたらきは、照らす条件を決めるときの材料の一つです。ただ、機器がそろっていればどんな肌にも照射できるわけではなく、照らせるかどうかはその日に医師が肌を診て決めます。


スプレンダーX・ジェントルマックスプロプラスの機能と、実際の照射可否は分けて考える


医療脱毛のレーザーには波長の長さによっていくつかの種類があり、色素の多い肌に対してどのレーザーや条件が適しているかについて研究が行われています1。当院で導入している「SPLENDOR X(スプレンダーX)」「ジェントルマックスプロプラス」は、波長の異なるYAGレーザーとアレキサンドライトレーザーを同時に照射でき、毛質に応じて出力を調整する機能を持っています。


ただし、こうした機器の機能があることは、黒ずみや炎症がある肌にいつでも照射できるという意味ではありません。機器の特性を踏まえたうえで、当日の肌の色調や乾燥具合を医師が診察し、照射してよいか、どの程度の出力にするかを判断します。


ライトシェアデュエットは継続時の効果を見ながら施術する


当院では、厚生労働省の薬事承認を受けた熱破壊式の医療レーザーを使用しています。その一つである「Light Sheer DUET(ライトシェアデュエット)」については、継続した際の毛の変化や肌の反応を見やすくするため、毎回同じ機器での施術を方針としています。


通院間隔の目安は1.5~2ヵ月、肌の状態などに応じて案内する


夏の水遊びや外出の予定に向けてワキ脱毛を考える場合、1回の照射で完了するわけではない点を知っておく必要があります。毛には、伸びる時期・伸びるのが止まる時期・お休みの時期をくり返す生え変わりのサイクル(毛周期)があります。レーザーは毛の色素に反応するため、毛が生えていないお休みの時期には効かず、毛周期に合わせて何回か照射する必要があります3。


当院では、毛周期をふまえて、施術の間隔はおおむね1.5~2ヵ月をおすすめしています。お肌の状態や肌質、毛の質に合わせて、ちょうどよい間隔を受診のときにお伝えしています。


ポイント

機器の機能だけで照射の可否が決まることはありません。毛周期に合わせた1.5~2ヵ月ごとの通院のなかで、毎回医師や看護師が肌を診て出力を設定します。


医療脱毛でワキの黒ずみは薄くなる?受診前の自己処理はどうする?

医療脱毛でワキの黒ずみは薄くなる?受診前の自己処理はどうする?

医療脱毛によって皮膚の下にある毛の影や剃り跡の黒いポツポツが目立ちにくくなることはありますが、皮膚そのものに定着した色素沈着に対する治療とは目的が異なります。


毛の影が減ることと、皮膚の色素沈着が改善することは別


ワキが黒っぽく見える原因には、いくつかの種類があります。剃ったあとに皮膚の下に透けて見える毛の断面(黒いポツポツ)や、皮膚の中で毛が伸びてしまった埋没毛が原因であれば、医療脱毛で毛が減ることで黒い影が目立ちにくくなる場合があります。また、脱毛が進んでカミソリを使う回数が減れば、肌への新たな摩擦や刺激を減らすことにつながります。


一方で、長年の摩擦や制汗剤によるかぶれ、繰り返す炎症によって皮膚自体にメラニンが沈着した茶色い黒ずみは、脱毛レーザーの照射だけで消えるとは限りません。毛の影が減ることと、皮膚の色素沈着そのものへの対処は分けて考える必要があります。


色素沈着そのものが気になる場合は、脱毛とは別に相談する


炎症のあとに残る色素沈着は、一度できると薄くなるまでに時間がかかりやすいとされています2。また、黒ずみの原因によって向いているケアが変わるため、肌の状態を診察で確かめてから治療を考える必要があります。


ワキの毛を減らす医療脱毛と、皮膚の色素沈着に対するケアは目的が異なります。黒ずみそのものの治療を希望される場合は、脱毛を優先するか、外用薬やスキンケアなどの肌治療をどのタイミングで組み合わせるかを含め、診察で医師に相談して方針を決めていきます。


受診前の自己処理は、毛抜きを避けて肌への刺激を減らす


医療脱毛の相談や施術を控えている時期は、自宅での自己処理による肌ダメージをできるだけ減らすことが大切です。


毛抜きで毛を抜くと、毛穴が傷ついて毛嚢炎や色素沈着のもとになることがあります。また、レーザーは毛の色素に反応するため、抜いたあとは次の毛が生えてくるまで照射の効果が出にくくなり、抜かずに剃っておくことが勧められています4。カミソリを使う際も、刃を強く押し当てる深剃りや同じ場所の往復剃りは避け、電気シェーバーに替えると肌への負担を抑えやすくなります。


剃ったあとにヒリつきがある日は強くこすらずに保湿を心がけ、制汗剤でかぶれた経験がある場合は使用を控えてください。施術前日の剃毛の仕方など当日の具体的な準備は医院の案内に従い、剃ると赤くなりやすいかたは無理をせず一度ご相談ください。


よくある質問


Q. 医療脱毛のあと、ワキに白ニキビのようなブツブツが出たらどうすればよいですか?


医療脱毛のあと、毛穴の奥に細菌が入って起こる「毛嚢炎(もうのうえん)」で、ニキビに似た白いブツブツや赤いふくらみが出ることがあります。自分で潰すと傷あとや茶色いシミが残ることがあるため、さわらずに清潔にしてください。そのうえで、施術を受けた医療機関に相談し、塗り薬などについて指示を受けてください。


Q. カミソリ負けでステロイドの塗り薬を使っていますが、ワキ脱毛は受けられますか?


ステロイドの塗り薬を使っているときは、自分で決めずに、まず診察で医師に相談してください。塗っている部位は、カミソリ負けの炎症がまだ続いていることがあります。診察のときに、薬の名前と塗っている期間を医師へ伝えてください。


目安の一つとして、炎症がおさまり、薬を塗らなくてよい状態になってから照射を考えるかたちがあります。


Q. 脇の臭いや汗も気になっている場合、医療脱毛と一緒に相談できますか?


診察のときに、いっしょに相談することができます。ただ、毛を減らす医療脱毛と、汗を出す腺に働きかけるワキガ・多汗症の治療では、使う機器も働く深さもちがいます。希望の時期をふまえて、どちらを先に行うかを医師と決めていきます。


参考文献


1. Dorgham NA, Dorgham DA. Lasers for reduction of unwanted hair in skin of colour: a systematic review and meta-analysis. Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology : JEADV. 2020. PMID: 31587390 / DOI: 10.1111/jdv.15995

2. Mar K, Khalid B, Maazi M et al. Treatment of Post-Inflammatory Hyperpigmentation in Skin of Colour: A Systematic Review. Journal of cutaneous medicine and surgery. 2024. PMID: 39075672 / DOI: 10.1177/12034754241265716

3. レーザー脱毛ってどういうものですか? | 福岡歯科大学医科歯科総合病院. https://h.fdcnet.ac.jp/mimiyori/medical_department/page21

4. レーザー脱毛をしている間は毛を伸ばさないといけないの? | 福岡歯科大学医科歯科総合病院. https://h.fdcnet.ac.jp/mimiyori/medical_department/page22


長島 史明

医師


ながしま形成外科クリニック

院長

長島 史明

▶ 監修者プロフィール

資格・所属学会
日本形成外科学会認定 形成外科専門医
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本医学脱毛学会
アラガン社認定医
ミラドライ認定医
ウルセラ認定医