VIO脱毛の照射範囲と痛みの程度は?|倉敷で医療脱毛なら、ながしま形成外科クリニック|形成外科専門医

ながしま形成外科クリニックのロゴ

コラム column

VIO脱毛の照射範囲と痛みの程度は?

VIO脱毛の照射範囲と痛みの程度は?

VIO脱毛の範囲と刺激を医師の視点で整理します


サロンでVIOに挑戦したものの、効果に満足できなかった——そんな方は決して少なくありません。VIOは毛量が多い部位であり、どこまで照射されるのか、粘膜の近くはどう扱われるのか、痛みはどのくらいか。など、分からないことが多いほど、不安は膨らみます。この記事では、V・I・Oそれぞれの照射範囲の境界、部位によって刺激の感じ方が異なる理由、など来院前に知っておきたい情報をまとめています。


この記事の要点まとめ


  • VIOの照射範囲はV・I・O各部位で異なり、有毛部を対象に照射を行う
  • Iラインは皮膚が薄く色素沈着の影響もあり、刺激を感じやすい傾向がある
  • 冷却や出力調整、施術後のケアにより刺激の軽減を図ることができる

目次



VIO医療脱毛の照射範囲と粘膜周辺の境界線

VIO医療脱毛の照射範囲と粘膜周辺の境界線

「VIO」とひとくくりに呼ばれていても、実際にレーザーを当てる範囲の定義はクリニックごとに違います。カウンセリングの場で認識のズレが起きないよう、まずは各パーツの区分から確認していきましょう。


ながしま形成外科クリニックでは有毛部はすべて照射いたします


「小陰唇の内側まで当ててもらえますか」という質問は、とてもよくいただきます。結論から言えば、ながしま形成外科クリニックでは有毛部への照射をおこないます。


メラニン色素が濃い部位では、レーザーのエネルギーを毛だけでなく表皮側でも吸収しやすくなります。そのためIラインではクーリングの時間を長めにする、皮膚の状態を診ながら細かく調整していくことになります3


エステサロンと医療機関における照射範囲の違い


サロンの光脱毛では、そもそも粘膜周辺への照射を避ける運用としている店舗が多く見られます。医療従事者が常駐していない環境では、皮膚トラブルが起きたときにその場で診察・処置ができないためです。


当院の場合、医師が施術方針を決め、看護師が照射を担当します。照射後に強い赤みや炎症が生じたときも、その場で診察したうえで外用薬を処方するといった対応がとれます。この「トラブル時に医療行為で対応できる」という前提があるからこそ、繊細な部位まで踏み込んだ施術設計を検討できるわけです。


ながしま形成外科クリニックでは、患者さん一人ひとりの肌質や毛質に合わせた医療脱毛を行っており、初めて脱毛を受ける方にもご相談いただけるよう丁寧なカウンセリングを大切にしています。院内には完全個室の診療室を10部屋用意しているため、プライバシーが気になる方にも配慮した環境を整えています。


VIO脱毛で強い刺激を感じやすい理由と部位別の痛みの程度


VIOは、身体のなかでも施術時の刺激を強く感じやすい部位として知られています。なぜそうなるのか。構造の面から理解しておくと、心の準備がしやすくなります。


デリケートゾーン特有の皮膚の薄さとメラニン色素の影響


理由はおおむね三つに整理できます。


  • 毛が太く密集している:VIOの毛は身体のなかでも硬く、毛根も深い位置にあります。レーザーは黒い色(メラニン色素)に反応して熱を発生させるため、太い毛ほど熱量が大きくなります。
  • 皮膚が薄く神経が集中している:皮下組織が薄いぶん、発生した熱が神経に伝わりやすい構造です。
  • 色素沈着がある:下着の摩擦や自己処理の繰り返しで黒ずみが生じていると、毛以外の部分でもレーザーが吸収され、じんわりとした熱感につながります。

つまりVIOの刺激の強さは、「我慢が足りない」といった話ではありません。皮膚と毛の構造から説明できる現象と考えられています2


Vライン・Iライン・Oラインで感じる刺激の強さの違い


実際の施術では、VIラインの境目で刺激を強く感じるとおっしゃる方が多い傾向にあります。毛が密集しているこによりレーザーの反応が強いと考えられます。次いでIラインであり、皮膚が薄いこと、色素沈着が生じやすいことが重なるためと考えられます。次いでVライン、Oラインという声が多く聞かれます。


とはいえ痛みの感じ方は主観的なもので、医療者の間で感覚を言語化することの重要性が指摘されています4。施術中に「大丈夫ですか」と声をかけますが、痛みが強い場合は適時クーリングの長さのご希望をお伝えください。


また、生理前や生理中はホルモンバランスの変動で皮膚が敏感になりやすく、普段より刺激を強く感じることがあります。衛生面の観点からも、生理期間中のVIO施術は日程変更をご提案する場合があります。


回数を重ねるごとに毛質が変化して刺激が和らぐ経過


初回の照射は、毛が最も太く密度が高い状態で受けることになります。シリーズのなかでも刺激を強く感じやすいタイミングと言えるでしょう。逆に言えば、回を重ねて毛が細く少なくなるにつれ、感じ方が変わっていくケースが多いとされています。


1回の施術で成長期の毛にアプローチできる範囲は限られるため、毛周期に合わせて6週~12週おきに通院するのが基本的な進め方です。回数の目安は毛質やご希望の仕上がりによって変わりますので、まずは7回程度行い希望時は追加されることが望ましいです。


痛みを軽減する対処法


アイシングやレーザー機器の冷却機能による刺激のコントロール


当院では、アイシングを行いながら照射することで麻酔を用いずに照射がおこなえます。麻酔を塗布してからの待機時間もなく、よりスムーズに施術を受けることで、隙間時間などで手軽に通うことができます。

またスプレンダーXは、厚生労働省から薬事承認を取得している医療脱毛機器で、照射面を冷却しながらレーザーを当てる構造を備えています。これらは、皮膚表面の温度上昇を抑えることが、熱感の緩和につながると考えられています。


さらに重要なのが出力設定です。「強ければよい」というものではありません。肌色・毛質・色素沈着の程度・その日の肌コンディションを踏まえ、調整していきます。VIOのなかでもVラインとIラインで色身や痛みにより設定を変えることは珍しくありません。


施術中に刺激が強いと感じたら、遠慮なく声をかけてください。痛みを我慢することに医学的な利点はありません。その場で出力を下げる、冷却時間を長く取るといった対応がとれます23


施術後の赤みやヒリつきを抑えるセルフケアと炎症止めの活用


照射直後は、個人差がありますが軽い赤みやほてりが数分から半日程度続くことがあります。ご自宅では次の点にご留意ください。


  • 当日の入浴は湯船を避け、ぬるめのシャワーで
  • 締めつけの強い下着や、通気性の悪い素材は数日控える
  • 刺激の少ない保湿剤でこまめに水分を補う
  • 施術後1〜2週間は自己処理を控えめにし、行う場合は電気シェーバーで

赤みが長引く、ヒリつきが強い、毛嚢炎のようなブツブツが出た。そうした場合は、自己判断で市販薬を使わずご連絡ください。診察のうえ、炎症を抑える外用薬を処方することがあります。処方薬は指示された回数・期間を守って使用し、症状が落ち着いたら医師にご報告をお願いします。


医療機関で施術を受ける意義は、こうした照射後のフォローまで含めて一貫して対応できる点にあると考えています。


よくある質問


Q1. VIO脱毛で刺激を感じやすいのはどこですか?


A. 多くの方がIラインを挙げられます。粘膜に近く皮膚が薄いこと、毛が太いこと、色素沈着が生じやすいことが重なるためと考えられます。次いでVラインの内側寄り、Oラインは比較的穏やかに感じる方が多い傾向にあります。ただし感じ方には個人差があり、同じ条件でも受け取り方は人それぞれです。


Q2. 施術中に声を出したり、途中で中断をお願いしたりしても問題ありませんか?


A. まったく問題ありません。むしろ「痛い」とお伝えいただくことが、出力や冷却の調整につながります。我慢を続けるより、その場で共有していただくほうが施術を続けやすくなります。


Q3. VIO脱毛をすると、びらびら(小陰唇)が目立つように感じるのはなぜですか?


A. 毛がなくなることで、それまで隠れていた部分が見えやすくなり、形が気になり始めるというお声が多いようです。脱毛そのものが形を変化させるわけではありません。気になる場合は、Vラインに毛を残すデザインを選ぶという方法もあります。


Q4. 施術前のシェービングはどこまで自分で行えばよいですか?


A. 前日〜当日に、電気シェーバーで見える範囲を整えていただくのが基本です。カミソリや除毛クリームは皮膚への負担が大きいため避けてください。Oラインなど見えにくい部位は無理をなさらず、剃り残しがある場合は当日ご相談ください。


Q5. 生理中でも施術は受けられますか?


A. 衛生面から整理中のVIO脱毛は日程の変更をお願いしてます。ご予約の時期は生理周期を考慮して調整されることをおすすめします。


参考文献


1. 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/

2. 日本医師会 https://www.med.or.jp/

3. 日本外科学会 https://www.jssoc.or.jp/

4. He S, Renne A, Argandykov D et al. Comparison of an Emoji-Based Visual Analog Scale With a Numeric Rating Scale for Pain Assessment. JAMA. 2022. PMID: 35819433 / DOI: 10.1001/jama.2022.7489


長島 史明

医師


ながしま形成外科クリニック

院長

長島 史明

▶ 監修者プロフィール

資格・所属学会
日本形成外科学会認定 形成外科専門医
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本医学脱毛学会
アラガン社認定医
ミラドライ認定医
ウルセラ認定医